コスメや基礎化粧品を選ぶときにどんな基準で選んでいますか?
私もそうだったのですが、結構こだわってるよーという人は、自然派·オーガニック·ナチュラルな成分·植物由来…などと宣伝されている商品に手が伸びる方が多いのでは?
でも、そういったものでも、やはり合う合わないってあるんですよね。
いくら優しい成分とか赤ちゃんでもOKとかいうセリフが書いてあったとしても、
「すべての人が100%炎症を起こさず安心して使えるか」
といったら、そんなことはないのです。
やはり、人それぞれの体質·肌質ってありますからね。
わたしの場合はシアバターが合わないのです。
植物由来の保湿成分の王道とも言えるあのシアバター。
優しいが売り系のものだと、割と使用されているものが多いので、油断ならない。
シアバターってよく赤ちゃんでも使えるとか、敏感肌でも使えるとか、全身どこでもOKとか、宣伝されていて安心成分なイメージではありませんか?
でも、そんなシアバターでも合わない人間だっているんだよ!
何を使うにも自分に合ってるか合ってないか、そこを見極めるのが大切。
今日から植物由来成分だったら絶対安心だという思い込みを消そう。
- なぜ、シアバターが合わないと気がついたのか?
- 肌になんとなく良さそうというイメージは危険
- そもそもシアバターって何なのか、知ってるかな?
- コスメや美容が好きならもっと知識をつけて自分で判断できるようになろう
なぜ、シアバターが合わないと気がついたのか?
①シアバター配合のトリートメントや洗顔せっけんを使用し始めたら、顔に吹き出物が増えた
出てきた症状は、おでこに細かいぶつぶつができたのと、あと、ちょっと痒かったですね。
共通している成分を見て、シアバターかなーという疑いはあったものの、このときは確証がなかった。
だって検索してみても、あまりシアバターで肌荒れとか書いている人いなかったし、敏感肌でも大丈夫とか、現地では炎症にも使ってるとか、とにかく肌に優しい良いということばかり書かれていて、確信を持つほどの根拠がなかったのです。
とりあえず、このトリートメントや石鹸が合わないのは確実だったので、使用中止しました。
②シアバター配合のヘアワックスを使用していたら、指先から手のひらにかけてぶつぶつが大量発生した
トリートメントのことはすっかり忘れた頃、肌に優しくてハンドクリームやリップバームとしても使えるというオーガニック素材が売りのワックスを購入。
香りとか使用感はとても好きで、肌に優しいというので安心して使用していました。
1か月くらい使い続けたころ、指先にぶつぶつを発見。
なんじゃこりゃー。
その後は、最初は数個のぶつぶつだったのに、日に日に増えて手のひら全体に広がってしまったのです。
薬をつけても引く気配はなく、増えていくばかり。
えっ…これもしかしてやばいヤツ??移るヤツ??と不安になった。
感染性のイボかもしれないから病院に行くべきか、それとも何か接触するものに原因があるのか考えてみた結果、ぶつぶつが出ている箇所から考えて、ピンと来ました。
出ている箇所は手のひらのみ…もしかしたらワックスでは?
成分をチェックしてみたら、書いてありました、シアバター。
トリートメントのことを思いだし、やはりシアバター原因がかもしれないと思い、使用を中止してみると、みるみるとぶつぶつが消えていったのです。
合わない成分だったのに、ワックスをつけたあとに、ハンドクリームとして手に塗り広げていたのも悪化の原因だったみたい。
アレルギー検査をしたわけではありませんが、これはほぼシアバターが原因と考えて間違いなさそうだと判断しました。
植物性=わたしの肌に優しい、ではない。
ということを実感しました。
肌になんとなく良さそうというイメージは危険
お店で買い物しているときの商品には、当たり前だけど良いことしか書いていません。
でも、医者や研究者が書いている美肌や化粧品に関しての本には、大体書いてあるのです。
自然由来やオーガニック、植物性だからといって安心だということではないということが。
植物性や植物由来の成分は本当に肌に優しいのでしょうか。答えは△です。もちろん、マイルドな作用の成分もたくさんありますが、植物でも中には毒性をもっているものもあります。植物由来の成分でかぶれたり、アレルギーが起こる可能性もありますし、口にしたら命を落とす可能性がある植物成分もあります。植物からとれるサポニンには界面活性作用がありますが、ものによっては血液に入ると赤血球を破壊する毒性があるのです。植物だから体に優しいとは断言できないのです。
(p24 「植物性」「植物由来」は肌に優しいか)
オーガニックは栽培方法の基準であり、肌に塗っても安全な植物を栽培したかどうかの基準ではありません。オーガニックだから絶対安心、ではないのです。
(p28 オーガニックの基準はあいまい)
消費者としては、天然は安全とは限らないとか、ほかの人に合う成分が自分に合うとは限らないなど、化粧品の成分の特性を知っておく大切さを学んだ案件だったのではないでしょうか。
(p40 化粧品トラブルをどう考えるべきか)
美肌のために、知っておきたい化粧品成分表示のかんたん読み方手帳
監修 化粧品成分検定協会代表理事 久光一誠
より引用
もちろん、各メーカーさんそれぞれ、肌に塗っても安心なように開発研究されているとは思います。
だけど、それでもやはり万人に大丈夫な成分というものはなかなか難しいようです。
ということは、何か肌に炎症が現れたとき、自分で疑ってみるということは、コスメを使う上でも、美肌を維持する上でも大切な心がけだと思うのです。
シアバターは自然由来だからとか、肌に優しいからとか、炎症にも効果があると言われてるらしいからとか、そういった文章を見かけたから、合わないのではないかということを疑いもしなかったら、今頃手も顔もぶつぶつ増量だったでしょう…。
ゾッとする。
そもそも、なぜ植物性だと優しいと思うのか。
そこは単に優しそうだというイメージにしかすぎないのです。よくわからない難しい名前の成分はなんだか怪しい、見覚えのある植物の名前がついていると安心する、ただそれだけなのです。
本来なら、植物成分でも合成成分でも肌に優しいものも刺激になるものもあり、合うか合わないかは個人差がある、ということを理解するべきなのですね。
私もこの一件から、きれいなあの人がおすすめしていたから間違いないとか、肌に優しいとかいてあるから安心とかではなく、自分の肌に何をつけているのか、理解したうえで、本当に合ってるか判断するべきだなと学びました。
そもそもシアバターって何なのか、知ってるかな?
ついでに、シアバターをよく知らなかったので調べてみました。
シアバターは、主に西アフリカに生息するシアの木の実からとれる油脂のこと。
現地では、シアの木は女性しか触れることのできない神聖な木として大切にされてきたものです。
乾燥の激しいアフリカでは、古くから女性の髪や肌の保湿剤としてや、民間療法のひとつとして、使用されてきた歴史があります。
シア脂
シアの果実から得られる半固形状の油脂。常温では固形だが体温付近で溶けることから「シアバター」とも呼ばれる。植物油の中でも水分の蒸散を防ぐ効果が高いのが特徴であり、ハンドクリームをはじめさまざまなスキンケア製品に広く利用される。
美肌成分事典 著者 かずのすけ 白野実
西アフリカと言われてもどこかよくわからない方は、こちらのざっくり世界地図をご覧ください。
遠いところから、日本の女性の肌や髪を守るために、はるばるやってきたのだな…。
ふと思ったのですが、日本の女性が昔から使っていた、日本でとれる保湿剤ってなんだろう?ってちょっと気になった。日本人の肌には、やっぱり日本人女性が昔から使っていたものが合うのではないのかな?
椿オイルとか馬油なのかな?
この辺、今度調べてみます。
コスメや美容が好きならもっと知識をつけて自分で判断できるようになろう
あなたが知っている美容知識はどこからきていますか?
商品パッケージや販売者の売り文句を鵜呑みにしているだけではないですか?
でも、自然だから、天然だから、植物だから、といってあなたに100%合うとはかぎらないのはご理解頂けましたね。
美肌になるためにも、自分のお肌に使用するものには、慎重になろう!!もっと知ろう!!
そして、もし謎の肌荒れに悩まされている方がいらっしゃったら、シアバターが合わない人間もいるんだ、ということが参考になれば良いな、と思いました。